少ないコードで多くを実現する!お手本Scratchゲームの教材
プログラミングをする上で大事な考え方の一つに、できるだけ少ないコードで書く、というのがあります。今回は、1時間ほどで完成するのに、しっかり遊べるお手本Scratchゲームの教材をご紹介します。
プログラミングの世界では、DRY(Don't repeat yourself)という原則があり、無駄に重複したコードを書くべきではないと言われています。これは、他人が書いたプログラムを理解したり、修正したりする時に、とても役に立つ考え方です。少ないコードでプログラミングするには、同じ処理を一箇所に集中させたり、処理フローをシンプルにしたりする工夫が必要となり、このDRYの考え方を実現する第一歩となります。
一般に、複雑なゲームや機能がたくさん備わったアプリを作るには、それに比例した長いプログラムが必要となります。長いプログラムは、それを書くこと自体に労力がかかるだけでなく、修正を加えたり、機能を追加したりするのに、プログラムの長さに応じた手間が要求されるようになります。
10個のことを行うのに10個のプログラムを書くと、それだけ手間がかかることになります。ところが、10個のことを1個のプログラムで実現できれば、それだけ修正や機能追加が簡単になります。同じことを行うのに少ないコードで実現できれば、それだけ優れたプログラムだと言うことができるでしょう。
今回は、比較的短いプログラムで、遊びごたえのあるゲームを作れるScratch教材をご紹介します。主人公のネコが、崩れる橋を行ったり来たりして荷物を届けるゲームですが、ゲーム性もありながら、それぞれ役割の違った登場人物もいたりして、奥の深いゲームとなっています。
少ないコードでプログラミングするように心がけることで、本質を掴んだプログラミングに近づくことができるようになります。ぜひ、ゲームをプレイして、ソースコードを見て、「短いコードが作り出す多くのこと」を感じてみてください。